スマホと固定回線を連携することで、利用料金を割引できるサービスがあります。この節約法を実践すれば、固定回線の割引とスマホ代の割引が同時に行え、大きな節約になります。
ただし!正直なところ、かなり複雑な仕組みであることから、僕自身はあまりおすすめしていません…
あくまで節約方法として、こんな方法もあるんだよ!というくらいの気持ちで読んでみてください。そして、「これならウチはもっと安くできるかも!」と思ってもらえたら、検討してみましょう!
固定回線とスマホの会社をセットにして割引できるサービスについて
au光、ドコモ光、ソフトバンク光などの固定回線のサービスを契約し、さらにスマホや携帯電話も固定回線と同じ会社を利用することで、利用料金の割引が受けられるサービスです。
例えば、auのスマホを契約している人なら、auスマートバリューに対応したプロバイダの固定回線を契約することで、割引を受けられます。
固定回線とスマホをセットにすると割引になるワケ
固定回線とスマホをセットにしたら割引になる理由は、簡単に言うと長期利用割引と囲い込みによる割引ですね。
固定回線は頻繁に乗り換えするものではなく、一度契約すれば最低でも2年、長ければ5年、なかにはずっと同じプロバイダを利用してくれるお客さんもいます。
だから、一度契約してもらえたら会社としてはすごく嬉しいんですよ。「長く契約してくれるなら大幅に割引しまっせ!」という感じですね。これが長期利用による割引です。
そして、スマホの会社を固定回線と同じにする事で契約内容を紐付けし、簡単に解約しにくくなる事から、割引を実現できています。これが囲い込みによる割引です。
つまり、固定回線の契約とスマホの契約が紐づいてしまう事で、どちらかを簡単には解約できなくなってしまうわけです。デメリットのように書きましたが、実際にデメリットでもあります。
「家族のスマホをドコモからauにしたいなぁ…」なんて思っても、auにMNPした途端に固定回線の割引が消滅して、月額料金が高くなる…という事になってしまうわけです。囲い込みにより他社にMNP乗り換えできなくなるから実現できている割引サービスという事ですね。
ただ、元々他社に移動する気はなく、スマホも固定回線もずっと同じ会社のサービスを使い続ける予定の人であれば、契約中はずっと割引を受けられますのでオトクになる事が多いです。
節約できるかどうかは契約内容次第!
固定回線とスマホのセット割引は本当に複雑なんですよ…僕もそこそこ調べた方なんですが、それでもイマイチ理解できない部分が多いです。
というのも、様々な要素により割引率や最終的な料金が変わってくるからです。
- 家族のスマホが全て同じ会社なのかどうか?
- ガラケーなのかスマホなのか?
- 契約しているプランは?
- 契約している人数は何人?
料金が変わる要素をザックリ挙げてみましたが、これだけあります。これらすべての要素を考慮したうえで、トータルでどれだけ割引になり、今よりどれだけ節約になるのかを判断しなければなりません。
上の表は一例になりますが、4人家族の場合ではこんな感じに割引されます。各スマホの回線から500円~1,000円程度(契約プランにより割引率は異なる)割引され、固定回線から1,000円~2,000円程度割引されます。
当然、高いパケットプランに加入すればそれだけ割引も大きくなりますのでオトクですね。
固定回線とスマホのセット割はデメリットも多い
- スマホと固定回線の契約が紐づけされて解約しにくくなる
- 固定回線を乗り換え契約するため、場合によっては違約金がかかる
- 固定回線の料金が高くなってしまい、結局割高になってしまう
- 2年後は基本的に割引率が下がる
スマホと固定回線の契約が紐づいてしまい解約しにくくなる
上の項目でも少し触れましたが、スマホの契約と固定回線の契約が紐づいてしまいます。スマホを他社へ乗り換えてしまうと、割引は終了してしまいますし、固定回線を乗り換えた場合も家族全員の割引が終了します。
固定回線を乗りかえるため違約金が発生する
セット割を利用するためには、現在契約している固定回線を解約して新しく契約しなおす必要があります。
もし現在契約中の固定回線の契約期間が残っていれば、途中解約になってしまい、数万円の違約金が発生する場合があります。
さすがに数万円の違約金を払ってまでするほど割引効果の高い節約方法ではないため、違約金なしで解約できるのか確認する必要があります。
固定回線の料金が高くなる
現在の固定回線の契約状況によりますが、比較的安価のADSL回線を利用していて乗り換えた場合は、そもそもの固定回線料金が値上がりしてしまうという事です。
ADSL(月額2,000円)→ドコモ光(月額6,500円)とかになってしまうと、いくらスマホの料金に割引がつくとはいえ、そんなに節約にはならないでしょう。
下手をすればトータルで料金が上がってしまったり、面倒な手続きをした割にはなんかほとんど節約になってない…なんてこともあります。
2年後や4年後は割引率が下がる
セット割は基本的には最初の2年間だけ大きな割引を適用してくれます。3年目からも割引は続きますが、割引率は低下します。よって、契約時の割引率をずっと維持することは不可能になっています。
固定回線の割引率が低下する2年後にまた他社へ乗り換えるという手段もありますが、実は落とし穴があります。それは、スマホの契約期間です。
スマホと固定回線を同じタイミングで契約している人は多くいませんので、契約期間にズレが生じます。つまり、2年後に固定回線とスマホを同時にau→ドコモに移動しようとしても、スマホだけ高額な違約金が発生してしまうのです。
固定回線だけ他社へ移動した場合、今度はセット割が消滅するだけで何も特になりませんよね。
セット割の手続きはお店でしっかりと話を聞いてから決めよう!
セット割の手続きはネットからでもできますが、実際に安くなるのか判断しにくいことや、家族のスマホの契約状況などと照らし合わせてから判断する必要があります。別途、固定回線の契約も必要ですしね。
もし検討してみたいという人は携帯電話のショップにいき、まずは詳しく聞いてみましょう。ショップ店員も商売ですから、本当に今より安くて節約になるのであれば、おすすめしてくると思います。
また、お得になる!と判断できても、固定回線の契約は店頭のショップで契約するよりもネットから申し込んだ方が割引が多くてオトクです。だから、流れとしてはこんな感じ。
- ショップへ行き、セット割の条件やどれだけ節約になるのか計算してもらう
- ショップで固定回線は契約せず、ネットからオトクなプロバイダの固定回線を契約する
- 固定回線契約後に再度ショップへ行き、セット割の申し込みをする
こんな感じで進めると、割引を最大限受けられると思います。面倒な人はショップが勧めるプロバイダで固定回線を契約してもいいですが、ネットのキャンペーンに比べると割引率は低いと思った方がいいです。
契約する前は、この記事で書いたデメリットに関してはしっかりと理解しておきましょうね。安くなるかもしれないと言っても、良いことばかりではありません。
面倒な手続きが嫌いな人はシンプルに格安SIMがおすすめ
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